ハツリストという蛮族がいる

「ちょうな」で木をハツる、木を耕す日々

落とし掛けの製作は難しいゼヨ

「土佐の大工」(横浜在住)さんからご依頼の、落とし掛け。床の間の部材で床柱に横から差さる材料ですが、床の間の無い家が増えた今、ほとんどの人には馴染みの無いものですが、それを作りました。

まずは、困った時のこの本〜

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古本を買ったのか?とよく聞かれますが、新品で買って、結構ボロボロになりました。写真は美しく〜図面も沢山載っていて、とても素敵な本です。

ここに確か、杉のハツリの落とし掛けが出ていたはず〜、とページをめくると、

あった〜

f:id:hatsurist:20170308174806j:imageこの本には「赤杉 名栗」とありました。

で、短い切れ端で、作ってみる。目指せ、完コピ!

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だいたいこのくらいかな〜、と思ったのだが、お施主さんは、斜めにハツリ跡が入ったものがよい、とのことで〜、この材、このハツリ方の場合、斜めにするのは、かなり難しそうだ、う〜ん弱ったということで、しばらく間を空けました。

さていよいよ取り掛かるか〜、というわけで

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やってみる、やってみる、やってみる……

予想どおりというか予想より難しい。

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やっと出来た〜と思う頃には

ボツの山が……(汗)

 

f:id:hatsurist:20170308185124j:imageヤバいっ、○万円分くらいある(T_T)

見んかったことにしよう……にも目に入る(T_T)

この場合の「ボツ」っていうのは、明らかな失敗っていうよりは、どうもこれは感覚的にもう少しやな〜とか、もうちょっとこの辺がこうなっとればな〜、とやってるうちにできてしまう副産物みたいなもので〜、昔からハツリ物が高いのはこういうことがあるからかなぁと言い訳がましいこと言っても、いずれにしても、このままではもう使えないので、折をみて手摺とか別の物に作り替えてしまわないといけません。う〜、キツい。

 

さあ、あとは東京のお寺さんに送ったので、取り付けが楽しみです。丸太の柱に、ハツリの凸凹したものを取り付けるのは非常に難しいと思います。僕には出来ません(T_T)

「土佐の大工」さん、よろしくお願いするゼヨ(^^)